新型移動採血車完成~「動く献血ルーム」目指して

献血者の皆さまに、より安心・快適に献血していただくため検討されていた日本赤十字社の新型移動採血車(献血バス)試作車が、このほど完成しました。8月31日から都内で運用が始まる予定です。

新型献血バスは「動く献血ルーム」を目指し、献血環境の向上や職員の業務のしやすさなどを考慮して製作。大型観光バス(日野自動車製)をベースに、以下の4点など、これまでの献血バスの概念にとらわれない、新たな仕様を取り入れました。

① 昇降時の転倒防止のため出入り口を1カ所に

② プライバシーにさらに配慮して問診室を個室化

③ 献血後の安全に配慮して車内に休憩可能スペースを設置

④ 血液搬出用の内蔵リフト導入

写真左:やさしい色の十字マークが献血してくださる方々の善意を表します

写真右:ゆったりとしたスペースと、快適に献血していただけるベッド

「献血ルームとの差をなくしたい」

内装のデザインに携わった日野自動車の担当者は、「これまで献血バスと献血ルームには、(機能や快適さなどに)差がありました。この差を少しでも減らしたいという思いで設計しました」と語っています。

外装デザインをされた木下直哉さん(右)と西本血液事業本部長(左)

また、多摩美術大学とのコラボレーションによって試作車の外装デザインが決定。自身のデザインが採用された同大学環境デザイン科の学生、木下直哉さんは「献血バスが走ることで一人ひとりの善意が積み重なっていく様子を、層になった十字マークで表しました」と語りました。

今回の新型献血バス製作に当たっては、平成23年度から全国の血液センター担当者を含む検討会で、仕様などについて議論を重ねてきました。今後、都内で試行運用した後、評価・改善を加えて、次年度以降に導入する予定です。