日赤ヘリ、大規模災害を想定した初の血液輸送訓練

日赤ヘリに積み込まれた輸血用血液

地震と津波によって交通・通信網が寸断された静岡県下に、ヘリコプター(以下、「ヘリ」)で輸血用血液を輸送せよ!――日本赤十字社は7月16日、静岡県が大規模災害を想定して実施した特化型実践訓練(医療救護)に参加し、初めてヘリを使った血液輸送訓練を行いました。

このヘリは、災害時や緊急時でも血液製剤を確実に医療機関に届けることなどを目的に、日赤がこのほど初めて導入(朝日航洋に運行委託)したものです。

名古屋空港から静岡、下田へ空輸

着陸したヘリから血液を受け取る日赤職員

朝8時、駿河トラフから南海トラフを震源とする大規模地震が発生、県内各地が震度6弱以上の揺れと津波に見舞われ、県下全域に大きな被害が発生したとの想定で、訓練はスタートしました。

災害によって在庫が逼迫した静岡県赤十字血液センターと、交通網が寸断された伊豆半島の先端、下田市への輸血用血液の空輸要請を受けた日赤ヘリは10時30分、東京ヘリポートを離陸。名古屋空港で愛知県赤十字血液センターから運ばれた血液を積み込み、14時に静岡ヘリポート、14時30分には下田ヘリポートに到着。医療機関に血液を迅速に供給するという訓練目的を無事果たしました。

参加した本社血液事業本部職員は「ヘリを使った訓練は初めてでしたが、皆さまのご尽力により計画通り進めることができました。今後もほかの地域や異なったシチュエーションで訓練を重ね、有事に際してスムーズに血液を届けられるよう努めていきます」と語っています。

今回の訓練は大規模災害時の医療救護体制確立に特化した内容で行われたもので、日赤からは本社血液事業本部、東海北陸ブロック血液センター、静岡県と愛知県の血液センターが参加しました。