献血活動は創業者の意思を受け継ぐ我らの誇り

ニッタ株式会社
人事グループ 部長
井上 清孝 さん

ニッタ株式会社は明治18年の創業以来、今年で126年の歴史を持つベルトメーカーです。

明治政府の殖産興業を支える動力伝達用ベルトの国産化に始まり、さまざまな分野の工業製品の開発・製造販売を通じて社会に貢献してきた当社は創業者である新田長次郎の意思によりもうひとつの顔を持っています。

例えば、創業者は、家計を助けるために働いて学校にも行けない子供たちのために、明治27年有隣尋常小学校(大阪市)を開校、運営に必要な経費の一切を負担し、生徒の学用品、衣服、履物まで支給、そして12年後大阪市にそのすべてを寄贈。また、大正12年に郷里である松山に松山高等商業学校(現 松山大学)を開校、創立費と運営費を出資しました。

こうした活動は、創業者の、技術と事業だけでなくひろく社会に貢献したいという考え方によるものです。その意思は今も脈々と受け継がれて、「よき市民としての自覚を深め、豊かな感性を磨こう」というスローガンに謳われ、昭和47年より続く60回に亘る献血協力にも表れています。現在ニッタ株式会社奈良工場では年間2回の献血を実施し、1回あたりおよそ70名の人が協力しています。(工場での献血だけでなく、血液センター、献血ルームでの献血のリピーターも多いようです)また約10年前からは骨髄バンクのドナー登録も併せて行い少しずつですが確実に登録者を増やしています。(ドナー休暇制度も導入され、ドナー経験者も少数ですが生まれています)

献血を実施する前日と当日に献血と骨髄バンクのドナー登録への協力を呼びかけるとき、そして各職場へ献血を依頼するといつも快く若い人たちが駆けつけてくれる姿をみると、創業者の社会貢献に対する思いはニッタの中に根付いた風土になっていることを感じ、それを受け継いでいくことを誇りに思います。

この風土は献血を通じて次代へ受け継いでゆくものとして大切にしたいと考えています。