平成29年4月 核兵器のない世界へ ~ 長崎にて国際会議

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4月24~26日、35か国の赤十字・赤新月社、赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟が被爆地長崎に結集、最終日には会議を総括する『長崎宣言』と核のない世界を実現するための4か年行動計画案を採択しました。

近衞社長は初日の開会式で、原爆被爆者の中には戦争捕虜を始め多くの外国人が含まれることに触れ「長崎の悲劇は決してある特殊な地域の物語ではなく、世界共有の関心事である」と3日間の会期中活発な議論が行われることに期待を表明しました。

赤十字は戦後一貫して核兵器の使用禁止と廃絶を訴えてきました。2011年の赤十字・赤新月運動代表者会議においては「核兵器使用における国際人道法違反」と決議し、2013年には、広島にて2017年までの行動計画案を策定しました。そしてこの長崎会議では、今年6月に開催される第二回目の国連核兵器禁止条約交渉会議を絶好の機会と捉え、今後4年間の活動案には赤十字・赤新月各社が自国政府に交渉会議への参加を呼びかけることや、セミナーなどを企画して一般市民への啓発活動を行うことなどが盛り込まれました。

原爆資料館訪問では、小学一年生で被爆した池田道明さんが、周りの被災者に請われるまま水を飲ませ、その人々が次々と息絶えていく状況を淡々と証言しました。参加者は一様に「今なお被爆者を身体的・精神的に苦しませている核兵器に対し、廃絶へ一層努力する決意を新たにした」と池田さんの話に深く感動した様子でした。又、招待客として参加したホワイト国連核兵器禁止条約交渉会議長は、長崎が初めての原爆投下地訪問となり、資料館の展示物ひとつひとつに熱心に見入っていました。

爆心地で献花した際、小学生が原爆について日常的に学習している場面に遭遇したことも議論を後押ししたようです。近衞社長は、長崎大学の学生が核兵器廃絶に取り組組む活動報告を行ったこと等、若い世代の参加を評価し、「過去の悲惨さのみに焦点を当てるのではなく将来へ一歩踏み出した会議になった」と振り返りました。長崎行動計画案は11月にトルコで開催される赤十字・赤新月代表者会議で採択される予定です。