平成27年10月 中国紅十字会新会長との交流

近衞忠煇国際赤十字・赤新月社連盟会長(日本赤十字社社長)は10月26日、中国紅十字会(以下、紅十字会)を訪問し、今年5月に就任した陳竺(チェン・ジュ)会長、徐科(シュ・ク)常務副会長と初めて会談を持ちました。

p-CHN0261_縮小.jpg

中国紅十字会陳会長(写真右)と会談する近衞会長(同左)

近衞会長は、紅十字会が近年海外での災害救援を強化していることを評価すると同時に、アジア・大洋州での地域間協力やアフリカ地域での姉妹社支援に感謝の言葉を述べました。また現在進められている紅十字会法の改定作業の進展に期待を寄せました。一方紅十字会の陳会長は、「国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)との関係を今後強化していきたい。特に紅十字会の人材開発の面で連携の協力を願っている」と発言。海外支援については、『一帯一路政策』の下で、紅十字会として南南協力をこれからも進めていく強い決意を表明しました。

近衞会長の中国訪問中に偶然、北京でアジア地域赤十字の災害対応能力開発セミナーが開催されており、近衞会長は急きょ閉会式で修了書を手渡すことになりました。セミナー参加者は事前に知らされておらず、この『飛び込みイベント』に驚きとともに大変満足した様子でした。

日本赤十字社(以下、日赤)と紅十字会には長い交流の歴史があります。両社は戦後は政府に代わり人道問題に対処してきました。国交が正常化する以前、日本への引き揚げ援護、帰還事業は赤十字ルートで行われ、1953年から5年の間に3万3000人以上が帰還しました。また中国は地震、洪水などの自然災害が多い国ですが、2008年の四川大地震の際には日本から51億円以上の救援金が送られ、救援物資配布、学校や病院建設などを行いました。3年後の東日本大震災の際には、今度は中国(香港・マカオ支部を含む)から26億円余の救援金を受けています。血液事業では1990年から2006年までに延べ71人の研修生を紅十字会から受け入れ、同会の血液事業を支えました。

近衞会長は「今回の紅十字会訪問は連盟会長の肩書だったが、この訪問を機会に日赤としても紅十字会との関係強化に努めたい」と話しています。