平成26年9月 フランス赤十字社150周年記念、150年のリーダーシップを祝う

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フランス外務省でフランス語によるスピーチを行う近衛社長

赤十字の中で最も歴史の古い社の一つであるフランス赤十字社(以下、仏赤)が今年150周年を迎え、近衞社長は国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)会長として共に祝いました。

「われわれ連盟の前身がこの地パリで95年前に創設されました」

仏赤を讃える近衞社長のフランス語が、ロラン・ファビウス外務大臣、大勢の外交官、姉妹社約30社の代表などが聞き入る中、19世紀半ばに完成した仏外務省の荘厳な建物の中に響き渡りました。

また、仏赤本社で開催されたシンポジウムで近衞社長は、「100年前の第一次世界大戦時に日本赤十字社が負傷者救護のためにロシア、イギリス、フランスに医療隊を派遣し、パリではシャンゼリゼ大通りに病院を開設、治療を受けた兵士の子孫は今も日本の医療班に深い感謝の気持ちを持ち続けている」というエピソードを紹介しました。

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日赤から仏赤への記念品、内野敏子氏作。日本の伝統工芸の一つ水引で、フランスの象徴である雄鶏をフランス国旗の三色で表現しています

一方、シンポジウムの議論の中では仏赤の課題も指摘されました。

フランス開発庁のパケ保健部長は「経済状況の変化から今後政府からの資金援助減少が予想されます」と資金源多様化の必要性を示唆しています。

仏赤は、救援、社会、教育、保健、国際の5分野で活動し、年間予算は4億9600万ユーロ(約650億円)。1万8000人のボランティア、5万6000人の有給職員を有し、約170人の要員が海外31カ国に駐在しています。

支援地域はアフリカのサヘル地域が中心ですが、近年はシリア難民支援も行っています。

仏赤の創設者は赤十字の創立者、アンリー・デュナンです。