平成25年8月 チリ訪問 人道外交を展開

写真はCNN出演直前の近衞会長

写真:CNN出演直前の近衞会長

 近衞社長は国際赤十字赤新月社連盟会長として8月20日から二日半の日程でチリを訪問しました。

 チリ赤十字社は、2010年2月に発生したマグニチュード8.8のチリ地震の際、連盟から1,600万米ドル(約15億円)の支援を受け、連盟の南米における過去最大の支援事業を行っています。

事業内容は、水・衛生事業、衛生教育、生活再建支援、さらに連盟が世界4カ国で行っている現金給付事業です。日赤からの支援は約6億円におよび、ボートやエンジン購入による漁業の復興が中心です。

 近衞会長が感動したのは、チリ赤十字社が、復興事業を契機に新たなビジョンを掲げ実行していることです。従来の保健中心の慈善事業的な体制から、青少年赤十字の育成、よりプロフェッショナルなサービスの提供、経済的自立、組織の近代化に着手しています。自らの役割を国民に十分にアピールできていなかったという反省が出発点です。

 近衞会長は滞在中、人道外交を積極的に展開しました。モノレ外相、マニャリッチ保健相と会談し、チリ赤十字社の役割を強調。また外相との会談は、連盟の地位協定締結をチリ政府に促す良い機会ともなりました。一方CNNの番組に生出演し、シリア、エジプト情勢等多岐にわたる質問を受けつつ、チリ赤十字社の活動、仮設住宅や農業分野での現金給付事業、連盟の災害復興対策について多くの視聴者へ語りかけることができました。

 チリ政府は、近衞会長にシリア難民への支援として10万ドルを連盟へ拠出することを表明。これはチリ政府にとって国連向け以外で初めての海外支援という画期的な出来事です。「見える分野」での人道外交が実を結んだ訪問となりました。