平成25年5月 24カ国の赤十字社が広島に結集

核兵器廃絶に向けての行動計画を

参加者、湯崎広島県知事と協議する近衞会長

参加者、湯崎広島県知事と協議する近衞会長

 平成25年5月15日、核兵器廃絶に向けた行動計画を考える3日間の国際会議が、24カ国の赤十字・赤新月社、国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)、赤十字国際委員会(ICRC)の代表が参加して広島で始まりました。

 この会議は、日本赤十字、オーストラリア、オーストリア、カナダ、ノルウェーの赤十字社が共催し、平成23年11月にスイスで行われた赤十字・赤新月運動代表者会議での決議「核兵器廃絶に向けての歩み」を具体化させるための会議です。

 連盟の近衞会長は、開催者代表として「赤十字と核兵器とのかかわりは、広島に最初の原子爆弾が投下されたその瞬間から始まりました」と、当時奇跡的に全壊を免れた広島赤十字病院で、生き残ったわずかの医者、看護師で被災者の救護にあたった例を挙げながら、核兵器は人道の理念に反する兵器であることを強調しました。

 松井 一實広島市長、ICRC総裁(ヴィンセント・ニコICRC駐日代表 代読)、セルジオ・ドゥアルテ元国連軍縮問題担当上級代表の式辞も、それぞれの立場で核兵器廃絶に長年かかわってきた経験から、強い信念が込められたものとなりました。

 会議に先立ち、参加メンバーは広島平和記念資料館を訪問して、語り部の松島圭次郎さんから、16歳だった原爆投下時の経験について話を聞くと、当時の状況に思いをはせた様子で沈痛な表情を浮かべるとともに、熱心に質問しました。

 平成23年11月の代表者会議で示された核兵器廃絶に対する赤十字・赤新月運動の見解の特徴は、核兵器が使用された場合の人道的対応能力が将来にわたって存在し得ないこと、核兵器の使用は国際人道法の理念と一致しないこと、の二点を指摘したことです。

 今回の議論を踏まえ、今年11月にシドニーで開催される赤十字・赤新月運動代表者会議において、核兵器廃絶へ向けてより具体性を持った決議が採択される予定です。