平成25年4月 干ばつ被害、難民支援に取り組むモーリタニア訪問

 サヘル地域会議出席のため4月下旬にモーリタニアを訪問していた近衞会長は、南部のブラクナ地方を視察しました。

 モーリタニアでは近年、約100万人が干ばつによる深刻な食糧危機に見舞われ、現地の赤新月社と国際赤十字・赤新月社連盟は2012年より緊急食糧援助と同時に種や農具、山羊などを村人へ提供する活動をブラクナ地方で行っています。

 近衞会長は、太陽光パネルを利用した井戸により収穫が改善したとの説明を受けながら、「緊急支援と長期的見地からの自立支援を同時進行させることは、回復力のある地域作りに欠かせない」とモーリタニア赤新月社の活動を高く評価しました。

 現地視察に先立って会談したモハメド・ウルド・ホイリル内務・地方分権大臣は「かつてわれわれはこの地方を貧困の三角地帯と呼んでいましたが、今は希望の三角地帯と呼んでいます」と連盟・赤新月社の活動に深い感謝の意を表しました。

 事実、村人の所得は数年前の年35ドルが約10倍になり、山羊の乳は子どもの栄養改善に大きく役立っています。

 サヘル地域とは、サハラ砂漠南縁部を指し、モーリタニア、セネガル、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、チャドなどが挙げられます。国連開発計画がまとめる「人間開発指数」2012年ランキングでは、砂漠化が深刻なサヘル地域の国々は、186カ国中150位以下にとどまりとどまり、他のアフリカ諸国との格差が存在しているのが現状です。