平成24年2月 メキシコ赤十字社100周年記念式典

 平成24年2月、前年に創立100周年を迎えたメキシコ赤十字社の総会に出席するために、近衞会長はメキシコシティを訪れました。会議には、フェリペ・カルデロンメキシコ大統領をはじめとする政府高官、開催地であったプエブラ州の州知事が臨席したほか、メキシコ全土から総勢6,500人のボランティアや職員が参集しました。

6,500人を超える聴衆を前にスピーチを行う近衞会長

メキシコ赤十字社は、急病人の応急手当・搬送サービス、災害への対応、国境付近の移民への支援など、さまざまな事業に活発に取り組んでいます。

 また国際的には、ハイチ地震において積極的な救援活動を展開したほか、東日本大震災やチリ地震、ソマリアの飢饉被災者に対して支援を実施しています。

 世界に広がる赤十字・赤新月社は、基本原則という共通の理念を掲げ、災害時などには互いに協力し、支え合います。

 「メキシコ赤十字社はこれまで、国内外の最も支援を必要としている人々に対し、救いの手を差し伸べてきました。100年の歴史の中で培った知識と経験を、世界中の赤十字社に共有してくれるよう願います」近衞会長は開会式のスピーチで、「Spirit of Togetherness(連帯の精神)」をさらに発揮してほしいと呼びかけました。

 近衞会長はまた、カルデロン大統領およびエスピノサ外務大臣と個別に対談を行いました。

 メキシコは4カ月後に開催されるG20サミットの議長国であり、サミットでは気候変動食糧安全保障など赤十字として長年取り組んできた問題が主要議題として掲げられていました。

 近衞会長が赤十字としてあらゆる支援の用意があることを伝えると、エスピノサ外務大臣からは、メキシコ政府が支援を必要とする人々の状態改善に深い関心をもち、食糧価格高騰問題だけでなく、食糧へのアクセス権利に焦点を当てる必要があるため、赤十字の支援を歓迎したいとの回答がありました。

政府要人や政策決定者と直接対面し、赤十字への理解や協力を求めるこうした人道外交は、連盟会長の重要な任務のひとつです。日ごろから赤十字の役割を正しく理解してもらう努力を怠らず、人道外交を進めていくことが、活動の土台となっていくのです。

近衞会長スピーチ全文(英語)(PDF:81KB)