平成22年10月 第8回アジア・太平洋地域会議出席(ヨルダン)

 世界各国に広がる赤十字社・赤新月社は、国や文化は違えども、基本7原則という共通の理念を掲げて活動し、災害時などには国境を越えて支えあっています。そのため各国の赤十字は同じ課題を共有し、共通の方向性を目指していこうと、日ごろからさまざまな会議で話し合いを重ね、連携を深めています。

 地域会議は中でも大きな会議で、ヨーロッパ、アジア・太平洋、アメリカ、アフリカという4つの地域ごとに4年に一度開催されます。

アジア・太平洋地域各赤十字・赤新月社幹部(近衛会長は中央)

 第8回アジア・太平洋地域会議は、平成22年10月17日から4日間にわたり、ヨルダンの死海ほとりで開催されました。

 アジア・大洋州および中東地域の42の赤十字社・赤新月社、国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)および赤十字国際委員会(ICRC)、オブザーバーなど213人が出席し、「災害や健康問題への備え」、「人道外交」、「ボランティアとユースの参加」という3つのテーマについて話し合いました。

 「この3つの課題を達成するためには、赤十字同士の連携がかぎとなります」と、近衞会長は冒頭のスピーチで訴えました。

 「アジア・太平洋地域は急速な経済成長の陰に、依然として貧困や紛争に苦しむ地域を多く抱えています。世界で最も災害が多い地域でもあり、災害リスクの軽減と防災が最大のテーマです。災害が起きたとき、各国の赤十字が連盟やICRC、同じ地域のほかの赤十字といかに協力し合えるか、事前に対応計画を立てておく必要があります。そして、災害時も含め、私たちの活動に対する政府や国民からの支援・協力を得るには、日ごろから赤十字の役割を正しく理解してもらう努力を怠らず、人道外交を進めていくことが土台となります。ボランティアや若い世代の新しい考え方やエネルギーが、こうした私たちの活動の原動力となり、活力となるでしょう」

近衞会長スピーチ全文(英語)(PDF:102KB)