平成22年4月 第8回ヨーロッパ地域会議出席(オーストリア)

 世界各国に広がる赤十字社・赤新月社は、国や文化は違えども、基本7原則という共通の理念を掲げて活動し、災害時などには国境を越えて支えあっています。そのため各国の赤十字は同じ課題を共有し、共通の方向性を目指していこうと、日ごろからさまざまな会議で話し合いを重ね、連携を深めています。

 地域会議は中でも大きな会議で、ヨーロッパ、アジア・太平洋、アメリカ、アフリカという4つの地域ごとに4年に一度開催されます。

開会式でスピーチをする近衛会長

 第8回ヨーロッパ地域会議は、平成22年4月13日から2日間にわたり、オーストリア・ウィーンで開催されました。ヨーロッパ地域に属する46の赤十字社・赤新月社が出席し、移民問題や高齢化社会、経済危機など、同地域が抱える課題について話し合いました。

 開会のあいさつをした近衞会長は、偏見を捨てて多様性を受け入れ、多文化を促進することの重要性を訴えました。

 「今後は移民を単なる支援の受け手としてみるのではなく、多様な文化・価値観を社会に広げる主体者としてとらえる視点が大切です。また、高齢化社会を問題視せず、彼らの経験や知見に耳を傾け、社会に溶け込ませるべきです」

 また、近衞会長は「2020年戦略(Strategy 2020)」にも言及しました。これは、国際赤十字・赤新月社連盟と各国の赤十字が、2010年から2020年までの10年間で達成すべき目標と方向性を示したものです。「苦しんでいる人々を救う」という使命を実現するため、災害への対応と防止、保健・医療活動、人道問題に対する関心喚起を目標に掲げています。

 「この目標を達成するためには、まずは私たちが強い組織であることが大切です。「Spirit of Togetherness(連帯の精神)」のもと、赤十字同士の対話を続け、繋がりを深めましょう」と呼びかけました。

近衞会長スピーチ全文(英語)(PDF:85KB)